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未来予測は外れる法則
 


未来予測は外れる法則 紫微斗数(しびとすう)は中国に古くから伝わる実用的科学であり、世界で最初の心理学、且つ生命遺伝子の研究です。人の性格を分析するのにこれほど正確な道具は無いでしょう。もしも当時から現代まで、そのまま研究が進んでいれば、生命の神秘を解き明かしていたことでしょう。しかしながら、この何千年来、中国が科学的研究を重視しなかったことで、紫微斗数の姿は段々と歪められ、「神秘的」な布がかぶせられ、最後にはただ占い師がお金を稼ぐ為の道具になり果ててしまいました。

現代の科学はそのスピードを上げて人類の遺伝子を解読し、今ではクローンも作れるようになっているにも関わらず、まだ占いで人の寿命を縮めることができると信じ、皇帝になるも乞食になるも全ては定められた運命、と言ったことを占い師がまことしやかに言っていることなどを聞くと、本当に残念でなりません。

考えてもみてください。人類の血液型は昔から存在していたにもかかわらず、近代科学によってようやくそのことが明らかにされたのです。また今となっては簡単な検査をすることで、それが分かってしまうようになっています。 紫微斗数では人の性格を144種類に分類できます。そして何ら科学的機器を用いなくても、昔の人の統計と分析によって、その人のもともとの性格から、人生の傾向と変化について明らかにして来ました。その方法は、生年月日と時間から推測すると言うものでした。もしも現代の科学的方法でこれが発見されたなら、きっと世界中が驚くことになったでしょう。けれどもその後、占い師がただお金を稼ぐ為の道具になり果ててしまったことは、これまでの中国が科学的な考え方を重視しなかった結果でもあり、悲しくもあり、残念なことでもあります。

心のパワーは人類最大のパワーでもあり、またもっとも脆く弱いものでもあります。これは種の進化による結果でもあります。科学技術は人類に幸せではなく、便利さをもたらしました。情報がもたらしたのは賢くなることではなく、焦りを促すものでした。情報はそれを使いこなせる知識があって、初めて益をもたらすのです。 私は中国の占いと言うものを分析に使える道具の一つと見なしています。これまでの中国では、勝手に迷信に陥ったり、きちんと勉強をしない占い師が、その効果は無限であるかのように語って来たせいで、占いを使える場面・範囲が、どんどん狭められていきました。けれども、占いは正しく使いさえすれば、人生の助けとなる、とても素晴らしい道具となるのです。

西洋の星座占いはその正確性はあまり高いとは言えず、東洋の十二支とあまり変わらないレベルです。両者とも一つのパラメーター(媒介変数)しか使いません。前者は生まれた月、後者は生まれた年です。けれども、皆それをありがたく使い、誰も迷信だなどとは言いません。 それに対して、中国の占いはその正確性(4つのパラメーター(媒介変数)、生年月日と時間)は非常に高いと言えます。けれども多くの人は、それを正視することはせず、ある意味で恐れ、迷信と決めてかかります。 もしそう言うのであれば、どんな占いが正しいと言うのでしょう。どうしてある人には神のごとく、とても正しく、ある人にはこれっぽっちも正しくないのでしょうか。

科学的に見ると、いわゆる「未来予測は外れる法則」と言えるものがあります。その理由は、どんな計測機器であっても、その計測対象の影響を受けてしまうからです。その結果、計測すると予測と違う結果が出てしまうのです。 実は占いも一緒です。占い師が話した予測は、見てもらった人のその後の様々な選択に影響をもたらします。つまり、あなたが占い師に見てもらいさえすれば、占い師の行為はあなたの未来に変化を及ぼし、運命も変えてしまうことになるのです。 これがいわゆる「運」と言うものです。あなたが誰かにぶつかると、その誰かはあなたの運命に影響を及ぼすのです。

映画《マトリックス》の中で、ネオがオラクルに会いに行き、ドアの中に入ると、彼女がネオに「花瓶を割っても気にしないで!」と言います。 ネオは意味が分からず「花瓶?」と聞き、左右を見回すと、本当に間違って花瓶を割ってしまうのです。 ネオは申し訳なく思い、謝ります。 するとオラクルは笑いながら「気にしないでって言ったでしょう?」と言い、そして意味ありげに「もし私が何も言わなかったら、あなたは花瓶を割ったのかしら?」とつぶやきました。

もう一つ、例を挙げましょう。ある恋人同士が結婚を考えた時に、彼女の親が反対しました。彼の方は、彼女の母親が占いを信じていることを知っていたので、先に占い師に間を取り持ってくれるように頼みました。10年後、彼らが離婚した時に、母親はその占い師を訪ね、問いただしたところ、その占い師は「彼らは10年間だけご縁がある運命だったのです。天の秘密は先にばらしてはいけないので、その時は言えなかったのです。」と言ったのです。 自分の娘が離婚したことで、実はこの母親は一ヶ月もの間、ろくに眠れず、自分が娘をこんな目に合わせたと責めていました。ところが、占い師の言葉を聞いたとたん、天命に背き、責めることはできないと、すっかり心が落ち着き、すっかり眠れるようになったのです。 そして翌日、その話を娘に聞かせると、娘は泣きながら「あの占い師は仕組んだ詐欺師だったのです!」と明かしました。 皆さん、ちょっと考えてみてください。もしもその占い師が予め打ち合わせていたのでもなく、本当にとても有名な占い師だったら、最後の結果はどうなっていたでしょう。 「未来予測は外れる法則」は、占いにおいて、とても重要で大切な法則なのです。

雨漏りがする家に住み、ひどい雨に降られた運の悪い店の主人は、勇気を振り絞って、三時間も列に並び、とても有名な占い師の前に座りました。そして、とても不安げに聞きました。「私はまだ再起して成功できますか?」まるで判決を待つ犯罪人のように、その答えを待ちました。 すると、その有名な占い師は顔も上げずに、簡単に言いました。「できる」と。 この物語から分かるのは、未来において、その人が過去に頑張った時のことほど、彼にとって一番思い出しやすいことなのです。それはどうしてでしょうか?それは一番困っている時に、誰かが君は生まれついての成功者だと言ってくれたら、その時に湧いたパワーが最後には彼を成功に導くからです。 もしその人が失敗しても、だれもどこで占ってもらったかなどと聞かないでしょう。けれども、そう言ってもらったからこそ頑張り続け成功すると言う人は、どう少なく見ても50%はいるでしょう。 ほとんど全ての占い或いは心理面での因果の法則では、当事者に、「関心」を寄せ「参加」するチャンスを与えてくれます。

私のある友人の話ですが、不幸にも彼の息子が現代の医学から見て不治の病(現代の医学ですから、つまり、その不治の病の定義は刻々と変わるのです。)にかかり、もちろん薬も針も役に立ちません。そこで彼は「神」に聞いたのです。すると、その「神」は風水が悪いと言ったので、友人は風水を変えることにしました。 あなたはこれを迷信と言うかもしれません。けれども、その友人の気持ちを理解して欲しいと思います。彼の、息子を心配する気持ちはとても大きなものです。医者に見せる以外に、彼も「参加」し、自分の息子の病気を直す為に「何かをしたい」のです。つまり、占い及び因果の法則によって、彼はこの様に「自分の息子を救う」ことに参加するチャンスを与えられたのです。 よって、占いが実際に与えられるのは、人と自然をつなぎ、積極的に人生に関わる気持ちを生むことなのです。そして、遺伝子の研究を極めた結果、逆に宿命論が導き出されており、これこそが科学の分からない、おかしなところと言えるでしょう。 「未来予測は外れる法則」を理解することで、占い師の行動様式を深く分析することができます。そして、その行為は心理学者の参考にもなるものです。

けれども、普通の人は占いをそこまで理解しようとはしないので、占いと言うものは、何となくコソコソしたものになるのです。もともと心理的プレッシャーが大きいのに、更に迷信を信じていると言った負担まで背負わなければならず、それは本当に大変なことです。 かつて、ある科技紫微網の会員が、「命盤(紫微斗数のホロスコープ)の確定-定盤(ていばん)」をした後、私にこう言いました。彼女は、家に帰って母親と抱き合って泣いたそうです。なぜなら、彼女が小さい頃に母親が彼女のことを占ってもらい、この娘は両親を傷付ける運命だと言うことで、両親もそのことを気に病み、彼女を養女に出してしまったのです。そして、養父があまり良くない人だったので、彼女は若いうちに適当に結婚してしまいました。その結果、彼女の一生は多難なものとなったのです。それでも、生みの両親は彼女を受け入れられなかったのです。そして、彼女が「命盤(主星)の確定」をした結果、彼女の生まれた時のデータは全く間違っていることが分かったのです。彼女の人生は、その適当な占い師のおかげで、苦労の多い人生となってしまいました。けれども、過ぎてしまった時間はもう帰っては来ないのです。

このケースから分かるのは、多くの人が生まれてからすぐに占いに連れて行かれることです。けれども、一体何の為に占いに行くのか。それは彼ら自身も分かっていないでしょう。そして、これほど多くの悲劇を生むのであれば、この間違った考え方は絶対に直さなければいけないと思います。 「未来予測は外れる法則」を用いることで「過去を占うととてもよく当たり、未来を占うと必ずしも当たらない」、或いは「悪いことは良く当たり、良いこと必ずしも当たらない」と言う問題について、きちんと説明することができます。 未来は自由な意志によって変えられるのです。これこそが私が一貫して「運命改造-造命(ぞうめい)、運命を変える」を強調している理由です。もしもあなたが本来の性格のままに事を進めれば、その時は「命盤(めいばん、紫微斗数のホロスコープ)」が正しいことが分かります。つまりあなたの人生は、あなたの「命盤」に規定されてしまっていると言えるのです。

けれども、あなたが「運命改造-造命(ぞうめい)」を始めれば、あなたの「命盤」はそれにつれて変わります。(正確に言えば、その性格の発揮される方向が変わります。)つまりあなた自身が、あなたの「命盤」を一新するのです。これこそが、あなた自身の後天的な環境の変化及び学習によってあなたの運命を変えると言うことなのです。 そこで、改めて声を大にして言いたいと思います。

もしもあなたが変わりたいと思うなら、「命盤」はあなたの人生の20%しか占めません。よって、占いは正しくないと言えます。けれども、あなたが変わりたくないと思えば、「命盤」はあなたの人生の90%を決めてくれます。そうなると、占いはとても正しいものになると言えるでしょう。 ですから、是非覚えておいて欲しいのは、占いの目的は決して未来の予測をすることではありません。未来を計画することなのです。自分を占いたいと思う方は、この話をくれぐれも覚えておいて下さい。でなければ、あなたの人生はただ流されてしまうだけのものになってしまいます。

 
 
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