世界最大の運命理論ウェブサイト-「バーチャルタロット-紫微斗数」
「命盤の確定-定盤」と 「複数の命盤の統合参照-合参」-科学と非科学の分野
 


私はある文章の中で星座と姓名判断についての考えを書きました。すると思いの外、大きな反響がありましたので、ここでもう一度それについて説明しようと思います。

私は占いを楽しむことについては心から賛成しています。なぜなら、それこそが占いをおかしな方向に行かせない最も良い方法だからです。皆さんが気軽に占いを楽しむことはとても良いことなのです。けれども、その前提として占いを「神のお告げ」的に絶対視してはいけません。占いはあくまでもあなたの補助的な道具なのです。決して一生を決めたり支配されてはいけません。占いで全てを決めてしまうようでは、自分の人生を真剣に生きていないのと同じです。まさに目先の欲に目がくらんで、その先を見ていないことになり、あなたの人生は行き止まりの道に迷い込んだも同然です。私がこの2年間、一番批判して来たのは、いろいろな占いをきちんと学びもしないで使っている伝統的な占い師の先生方です。私にとっては、星座も姓名学もただの娯楽であり、占いではありません。ですから、正直言って批評をする気にもならないのです。

紫微斗数(しびとすう)は、私が自分で研究した占いの中で最も科学的な占いです。けれども、その教えの中にもたくさんの間違いや矛盾があります。いつも誰かから、紫微斗数を勉強するには、どの本が良いですかと聞かれると私はどの本を推薦すれば良いか分からず困ってしまうのです。なぜなら、どの本にも間違いの部分はあるからです。そして何も推薦しないと、今度は自分のばかりが正しいと言っていると思われかねません。

中国の占いは簡単に言えば、「正しい帰納法(事実の経験から普遍的な法則を見出す)を用い、間違った論理を展開している」と言えます。これは占いが非科学的なものと見られてしまう主要な原因です。なぜなら人生は複雑です。何がどう影響するか分からない中で、原因と結果を予測することはとても難しいことです。一体何が原因で、何が結果なのか。そして、古書の中には封建時代の偏った価値観が満ち溢れています。例えば、強烈な男尊女卑、武を重んじ商を軽んじる、陰を重んじ陽を軽んじる等、勉強すればするほど分からなくなります。そうなると命盤を見た時に、相手の顔色を伺いながらその場に応じた話をすることになってしまうのです。

私が紫微斗数の「命盤の確定-定盤(ていばん)」の重要性を強調しているのは、間違った「命盤」をもとに、その人の運命を語ることは、その人の生きる力までをも奪い取ってしまうからです。これは私にとって、とてもショックなことです。これでは占いで人を助けるどころか、人を貶めている確率の方が高いでしょう。私がある人の「命盤」を確定させ、その人のそれまでの疑問を解き払った時の感覚は、嬉しくもあり、その人のそれまでの思いを考えれば、また単純には喜べないことでもあります。私は改めて、今まで以上に正しい占いと言うものを世に広め、少しでも多くの人を救うことが、善行と徳を積むことになるのだろうと考えています。

「命盤」は先天的な性格を表しています。ただそれだけなのです。この「命盤」には14個の主星があります。つまり14種類の主要な性格的特徴があるのです。それには良い悪いはありません。ただ単に、あなたと違う性格の人と出会うことにより、違う「命盤」を持つその人との間で違った反応をするのです。言ってみれば、この時の結果に良い悪いが出るのです。それこそが行動科学のルールとも言えます。これこそが私が重視している占いにおける二つの法則、つまり、「善悪相対性理論」と「未来予測は外れる原理」なのです。いずれにしても「複数の命盤の統合参照-合参(ごうさん)」をすることによって初めて、優劣や善悪が比較できるのです。

けれども、「命盤」とは本当にそう言った物なのでしょうか、それで正しいと言えるのでしょうか?私は自信を持って言います。それで正しい、と。西洋の心理学を見てください。通常は4~8種類程度にしか分類されません。その上、山のような問題を解いて初めてあなたの性格が診断されるのです。ところが紫微斗数の性格判断の方法は簡単な上に、とても使えます。つまり心理学の補助的なツールとしても使えるものなのです。寧ろ、お互いがその完璧性を増すと言っても良いでしょう。

誰でも成功したいと思っています。けれども、その方法は皆それぞれ違います。紫微斗数を上手く利用してあなたが成功に近付くことは、この紫微斗数を使って成功するかどうかを予言するよりも、ずっとずっと意味のあることなのです。それこそが、この紫微斗数の正しい使い方なのです。ちょっと例を挙げてみましょう。これは、最近ある会員の方が寄せた質問です。

問い:私は自分の「命盤」を2人の紫微斗数の先生に見せ、自分が保険のセールスマンに向いているか聞いてみました。その結果、一人は向いている、もう一人は向いていないと言う回答でした。どんな仕事が向いているかは、どの宮を見れば良いのでしょうか。因みに私の命盤を見ると、「命宮(めいきゅう)」は「卯」の場所にあり、「主星(しゅせい)」は「太陰」、その明るさは「陥」です。その結果、日と月が反対に位置し、官禄宮には「左輔、右弼、天梁、化科」があります。一体、どんな仕事が向いているのでしょうか。

答え:紫微斗数netでは、どこにどの星があっても何をしても良いと考えています。その前提として、自分の性格が変わるほどの努力をするならば、が付きます。もちろん、どんな星がどの様な職業に向いているかは、ある程度の法則はありますが。さて、あなたが保険業に向いているかどうかについてです。それは、あなたの長所と短所をどの様に生かすかにかかって来ます。確かに、日(太陽)と月(太陰)が反対にある太陰はあまりセールスには向かないとも言えます。なぜなら積極さに欠け、おっかなびっくりで、優柔不断があなたの欠点だからです。けれども一方で、親しみやすく、誠意があり、学ぶことに積極的のがあなたの長所ですから、短期的には向かなくても、長期的には向いているとも言え、一年も我慢すれば、段々と結果が出て来るでしょう。ですからあなたの上司にこの様なスロースターターでもチャンスがあるかどうかを聞いてみても良いでしょう。もしもあなたの上司或いはボスが、すぐにでも結果を出さなければダメだと言うようであれば、あなたには向かない職場と言えます。もしも、あなたの成長を待ちつつ、適度に協力をしてくれるようであれば、あなたは段々とその力を発揮します。上司は、あなたの顧客に対するキメ細かいサービスに驚くようになるでしょう。

昨年、私が台湾の上場大企業である台積電の人事部の人と、この紫微斗数をどの様に人事管理に役立てるかについて話をしていた時、彼らはそのテストの正確性(「命盤の確定-定盤(ていばん)」)と職場の人間関係への対応(「複数の命盤の統合参照-合参(ごうさん)」)におけるその実用性の高さに、本当に驚いていました。その後、先方の学習センターによって社員のオンライン学習(e-learning)の一科目として採用されました。ハイテク産業の人達は、一度その効果が実証されると積極的にそれを試そうとします。決して「占い」と言う名称のマイナス面(迷信?)を見て、恐れたりはしません。この姿を見て、台積電のクリエイティブな企業文化と言うものがとても印象に残りました。さすがは台湾のトップクラスの大企業です。それから実施して一年、非常に効果があることも確認され、技術者間の意思疎通がとてもスムーズになった、との評価をいただきました。この結果、私はある思いが更に強くなりました。それは、この紫微斗数netがただの娯楽用占いサイトではなく、いろいろな面で役立つ人生設計(運命改造)サイトにできるであろう、と言うことです。

私が声を大にして言いたいのは、占いをしたいと言う全ての皆さんが最初にやらなければならないことは「命盤の確定」の作業です。自分の「命盤(主星)」が正しいかどうかを確定できなければ、全ては無駄になってしまうのです。そして、この「命盤の確定」の前に注意しなければならないことは以下の二点です。

(1) 先天的な性格には、良いも悪いもありません。長所と短所は本来、表裏一体なのです。ただ自分自身がそれを直して行こうと思えるかどうかなのです。自分の短所に向き合い、これを改善し、自分の長所をどの様に伸ばして行くか。これが成功する為に一番肝心なことです。また先天的な性格には長所も短所もあり、どの性格もパーフェクトなものではありません。ですから、間違った或いは反対の答えを貰ったからと言って、あなたにもっと良い命盤を与えることもできません。それは間違った方向にあなたを導くことになるだけなのです。(お金を払って、「命盤」を書き換える「サービス」をする「占い師」も存在するのです。)

(2)成功するために大切なもう一つのポイントは、人間関係をうまく処理することです。一つのチームにおいては、短所を長所で補うようにすることです。短所が重なり合って長所を消してしまうのではなく、お互いの長所を上手く生かして結果を出すと言うことです。言い換えれば、人の長所をどう生かして、短所を包み込んでしまうか、そこに成功のカギがあるのです。「複数の命盤の統合参照-合参(ごうさん)」の目的は、あなたが人の目を持ってもっと上から物事を見て、別の思考方法で考えることです。そうすれば、恋であろうと仕事であろうと、相手の気持ちも分かり、連戦連勝で行けるでしょう。

私自身、この長い職場生活においても、「命盤の確定」と「複数の命盤の統合参照」の方法を上手く使い、董事長(代表取締役社長)も務め、ACER(宏碁),Digi@Life(安瑟),AVerMedia(圓剛)等のハイテク産業からの投資を受けることに成功しています。もしも私が、成功も失敗も既に定められた運命と思うのであれば、決してこの様なチャンスを引き寄せることは無かったでしょう。面白いのは、占いの書によれば、私は「三流占い師」の運命だそうです。私はこの言葉に20年も翻弄され続けました。皆さんは、こんな「占いの書」による「予言」は正しいとまだ信じますか?

 
 
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