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紫微斗数(しびとすう)とは?
 


「山、医、命、相、卜」は中国の五術と呼ばれ、紫微斗数はその中の「命」術に分類されます。その起源は易経哲学で、中国の伝統的な占いの中でも最も重要な流派の一つとして、宋の時代の陳希夷によってその内容が書き記されています。紫微斗数は古代中国人が天文及び自然界の様々な現象から帰納的に導き出した学問です。「紫微」とは北極星を指し、「斗」は南北斗の星々を指しています。これら南北斗の星を主星として算出したものが、いわゆる「斗数」と呼ばれます。この星の分布は紫微星を基準に決められ、その基準から南北斗の14の星の位置が決まります。それが「紫微斗数」なのです。

紫微斗数は生年月日・時間によってあなたの「命盤(めいばん、紫微斗数のホロスコープ)」が導き出されます。その「命盤」上の12宮を見ればあなたの基本的な運命は説明できるのです。この計算公式は決して難解なものではありません。「月度」と「時間」によって12宮の内、一番大事な「命宮(めいきゅう)」が決まります(地球の公転と自転に関係)。この「命宮」はあなたの先天的な性格の本質を表します。更に「年度」と「命宮」の位置から「五行」と「局数」と言うものを算出します。これは、5つの生命パラメーター(媒介変数)となり、この数値と生まれた日(月の公転)を用いて主導星(紫微星)を定めると、その他の13個の主星(しゅせい)は順番に並び、12の宮のどこに入るかも決まります。その結果、その人の命盤が出来上がるのです。それを見れば、その人の性格的特長や運命が分かるのです。その人の人生の変化は星が循環する「命盤」の中に表現され、例外は無いのです。

紫微斗数の「命盤」の価値は、中国人の何千年にも渡る研究で蓄積された性格分析システムにあります。14個の星があると言うことは14の性格的特長があり、それが互いに組合せを作り複雑な144種類の「命盤」ができ上がります。これが紫微斗数の人生に対する分類になります。組合せが違えば、その性格も異なり、いろいろな状況において違った見方や判断をするのです。その結果、人生に差が出てきます。これらの差は後天的な環境、努力、人間関係等によって生じます。紫微斗数上、世界で同じ時刻に生まれる人は約3万人いて、基本的には同じような性格ですが、後天的な環境や成長度合いが違い、その後の境遇が変わってくることになります。

実際、紫微斗数は世界で最も古い心理学及び統計学と言えます。そして現代の新しい角度でこれを見ると、紫微斗数の「命盤」は「先天的なEQ(感情知能指数、感情調整能力)」を表すデータと言え、人生において重要な12の関係性の傾向(Life orientation)について分析することができます。「性格が行動を決め、その行動が運命を決める。」ことから、あなたの人生の予測や分析に対して、紫微斗数はとても正確な答えを用意してくれます。これは洋の東西を問わず、ここまでの成果を上げている研究は他に例が無いでしょう。

私達はいつも「人生の結果は性格によって決まる。」と言いますが、紫微斗数の「命盤」はその人の性格をとても正確に言い当てています。これはとてもすごいことです。そして大切なのことは、全ての「命盤(主星(しゅせい)、性格)」に良い悪いは無いのです。ただ、もともとある高い潜在能力が良い方に転ぶか悪い方に転ぶかだけなのです。多くの人の人生を見て分かるのは、いろいろなことが人生に影響を与えます。実は、運の良い人とは、ちょっとだけチャンスが多いだけで、運の悪い人とは、ちょっとだけ悪いことが多いだけなのかもしれません。ですから、ここで重要なのは、チャンスが来た時にどれだけ自分のものにできるかと言うことになり、結局は、後天的な努力がとても大切なのです。自分の潜在能力と性格をきちんと把握し、十分な準備をしておくことが、あなたの人生にとって、とても大切なのです。

 
 
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